太陽系は約46億年前、銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れた、オリオン腕の中に位置。
目次
第1部 精神医療一九八三‐二〇一一(精神科治療と社会―治療の聲のする方向へ;私の精神病院解体論;精神医療の現在と池田小事件の波紋 ほか)
第2部 精神医学の光と影(精神医療とカウンセリング―あいまいな対象をめぐるあやうい関係;精神医学的診断の光と影―「診断する」とはどのような意味をもつのか;DSMと適応障害―DSMに適応できなかった診断の命運 ほか)
第3部 書評・エッセイ(再発のたびに新たな気づきを!;書評 うたがう自由をたもつ 神田橋條治『発想の航跡―神田橋條治著作集』;書評 精神病理学を広場へと開放する書 広沢正孝『統合失調症を理解する』 ほか)
著者等紹介
高木俊介[タカギシュンスケ]
1957年広島県因島で生まれ、鳥取(幼児期)、岡山(学童期)で育つ。1983年京都大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院精神科評議会で研修後、大阪の私立精神病院と京都大学医学部附属病院精神科に勤務。臨床を行いつつ、統合失調症の精神病理を研究。日本精神神経学会で精神分裂病の病名変更事業にかかわり「統合失調症」の名称を発案し、2002年に正式決定された。2004年たかぎクリニック開設。ACT‐Kを立ち上げ、チームによる精神障害者の在宅ケアに日々奔走、現在は住居支援・就労支援にものり出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポカホンタス
5
書き下ろしの「序」が大変魅力的だった。高木先生のバイタリティーの源に触れることができた気がする。高木先生という希有な精神科医が折に触れて書いた文章をこれだけまとめて読めるということは貴重な体験だった。読んでいて、精神科医の「底力」というものを強く感じた。精神医療の根源のところまで降りて行って、強烈な矛盾にさらされながらもたくましくしたたかな歩みを続けておられる高木先生にあらためて敬意を表したい。2012/03/25
Asakura Arata
2
自分の稼業が綱渡り的であることが、再認識できた。時代の流れが変わると一気ににお呼びでなくなり、そのかわりに批判もされない状況になる。そんな頼りない職業についているからこそ面白いのかも。
コメント
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